機械警備は楽?きつい仕事? 業務内容は? 20年の経験者が語ります。

機械警備
所長
所長

機械警備の仕事ってどんなことやっているのかわからない人が殆どだと思います。

機械警備、機動員20年の僕が実情を語ります。

機械警備の機動員の業務は「キツい」のか?

まず、結論からから言います。

「キツく」ありません!!


機械警備の仕事は基本的に警報を受信してから出動するスタイルです。


ということは、警報がなければ出動しません。


待機所や事務所で、仲間と話したり、本を読んだりと、比較的自由な時間を過ごすことができます。


警備会社にもよりますが、待機所で一人勤務の場合もあります。


そのような場合は、警報出動までの時間をどう使うか悩むことすらあります。


なので、体力的にきついことはあまりないです。


でも、頭を使う仕事です!!

機械警備の機動員は責任が重い

しかし、体力的には比較的楽であっても、自己責任が問われる業務です。


機動員の警報対処は基本的に一人で対応します。


警報発報した物件を一人で点検するため、もしいい加減な点検をしてしまうと、


「窓が割られていた!」とか、「裏口の鍵が壊されていた!!」など、機動員の見落としを翌日、お客様が発見してしまい、大きな問題と発展してしまう恐れがあります。


また、現場の状況によっては、警察官や消防隊員、住民など様々な人が僕たち機動員の到着を待ち構えている場合もあります。


そんな時に、対応物件のことを勉強しておらず、開けなければならない扉の位置もわからない等といった、もたついた様子を見せてしまうと、


その場にいる人たちに不信感を与え、「ここの警備員は頼んないな・・・」と思わせてしまいます。


最悪の場合、警備を解約されてしまう事すらあります。


常駐警備(施設警備)員は通常、数名の隊員が皆でフォローすることが多いですが、


機動員は基本、一人です。


ある意味、会社の看板を背負って対処に当たるため、一つひとつの対応に責任感を持つことが大切です。

機動員の主な業務は何?

さて、ここで簡単に機動員の業務をご紹介したいと思います。


あくまでも、一般的なものばかりですので、ご紹介する以外の業務もあります。

警報の点検

これは、当たり前ですが、もっともメインになる業務です。

ただし、警報の点検と言っても侵入警報だけではありません。

侵入警報

契約物件に取り付けられた、警備機器から発報された信号を管制室で受信し、その警報内容を機動員に伝え、出動の指令を出します。

機動員は現場に急行し、契約物件の異常の有無を点検します。

点検した内容を管制室等に報告し、その内容を報告書に書き提出します。

侵入警報の対処方法

管制室に送られてきた「侵入」の警報を管制員が各担当の機動員に指令を出し、出動します。


機動員は、現場まで原則25分以内で到着し、現場の点検を行います。


まず注意すべきは、外周の異常の有無です。


現場に到着した後、いきなり館内に入ってしまわず、当該物件の外周をまず点検し、外から見て窓ガラスや、扉に異常が無いかをチェックします。


その際に、もし異常が確認できた場合は管制室に連絡し、同時に警察通報を要請します。


警察通報した場合は、警察官の到着を待って合同で入館します。


外周に特に異常が無い場合は、警備を解除して入館します。

所長
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警備会社によっては、警備を解除せずに点検入館し、点検終了後に警備の解除とセットを行うものもありますが、威嚇ベルなど設置している物件もあり、一般的には警備解除を行って入館すると思います。

入館後は、まず自分が開錠した扉をロックしてから館内の点検を行ってください。


内部の点検をする際に、自分が入った扉を施錠せずに点検してしまう人がいますが、


無施錠のまま点検すると、点検中にその扉から、賊の侵入を許してしまう可能性があるため、必ず閉めておきましょう。


館内の点検については、どのエリアを点検しなければならいかを、事前に把握し点検を行います。


またセンサーの配置図面を確認して、警備機器のどのセンサーが警報を出しているのかをチェックし、そのセンサー周辺を中心に点検していきます。


館内に賊が潜んでいる場合に備えて、ヘルメット、防じんベスト、特殊警棒を把持して点検を行ってください。


点検の結果、異常がなければ、点検した内容を管制室に報告し、報告書を作成し提出しておきます。

火災警報

機動員が対処するのは、侵入警報だけではありません。


火災警報も対処します。


火災警報は、人命につながる重大事故になる可能性が高いため、ある意味、侵入警報よりも緊張します。


また、当該物件の住民も火災のベルで、部屋から飛び出しいる場合も多く、しかも、消防隊員や警察官で、騒然としている場合があります。


こういった状況の中で、僕たち機動員は冷静に住民を落ち着かせたり、消防隊員を火災警報盤に誘導したりするなど、冷静な対応が求められます。

火災警報の対処方法

火災警報は、常に緊迫感があります。


物件までの距離が遠いことや、交通渋滞に巻き込まれることなどで、到着に時間を要する場合があります。


そのような場合、侵入警報と違って、住民などが待ち構えていることが多く、


「遅い!!」とおしかりを受ける場合もあります。


待っている側にとっては、火災のベルが鳴り響いている状況の中で、待つわけですから、1分が5分に感じています。


なので長くなればなるほど、イライラしてきます。


警備業法の原則25分に現着といった決まりは、こちら側だけのことであって、顧客にとっては「すぐ来い!!」しかないんですね。


しかし警察、消防と違って、交通ルールをしっかりと守って向かわなければならないので、どうしても時間がかかることがあります。


現場のイライラを鎮めるためにも、現着後のスムーズな対応が必要になるので、普段から担当物件の調査で勉強しておきましょう。


火災警報の点検は、たとえばマンションなどの集合住宅の場合は、まず管理人室等にある、火災警報盤を確認します。


警報盤で何階の警報かを確認し、発報している階を点検します。


その際に、警報盤のベルの音響を一時停止させることも、状況によっては必要です。


消防隊員と合同の場合は、消防に点検をゆだねておき、自分は現場の人の整理などを行います。


消防隊員が来てない場合は自分で発報しているエリアに向かい、火災の有無を確認します。


留守宅や、在宅でも呼びかけに対して出てくれない人もいるのですが、確認できるお部屋はすべて確認します。


全てのお部屋が確認できて異常が無ければ、誤報と判断できますが、留守宅がある場合は、警報盤を復旧させ、再度警報発報がないかしばらく現場で待機し、確認します。


しばらく待った後、再度警報が出なければ、一旦対処を終了させる形になります。

設備警報

侵入、火災の他に、設備警報という対処があります。


設備警報は主にマンションや、テナントビルでの対応になります。


受水槽、高架水槽、給水ポンプ、消火水槽や、漏電などを感知す地絡の設備など、物件ごとに場所や、対応の仕方が変わってくる業務です。


この設備警報は、警備会社によってどこまでの対処を行うのか違ってきます。


設備警報盤の確認のみで、あとは各設備業者に連絡等して引き継ぐだけの警備会社もあれば、受水槽などのタンク内の状況や簡単な復旧対応まで行う警備会社もあります。


警報確認のみであれば問題ありませんが、ある程度の復旧対応まで引き受けている場合は、復旧させるためのノウハウも必要になってきますし、普段やりなれていないことまで対応することになるので、ミスがないように勉強しておかなければなりません。

設備警報の対応

設備警報は、火災警報と同じく、だいたい管理人室に設備警報盤が設置されている場合が多いです。


しかし古い物件などにおいては、廊下に設置されている場合もありますので、事前の調査が必要です。


警報対処は、設備警報盤を確認して、何の警報が出ているか確認します。


たとえば警報盤に、「受水槽 満水」のランプが点灯していれば、現在受水槽のタンクが標準の水位よりも上に来て、水がタンクから溢れるかもしれませんという意味です。

逆に 「受水槽 減水」 と表示されていれば、タンク内の水が少なくなっており、タンク内の水がなくなっているかもしれませんという内容になります。


その情報を確認し、設備機器の復旧対応を、どこまで行うかは警備会社と物件の管理会社やオーナーとの取り決めによって違ってきます。

そのほかの業務

侵入、火災、設備が警報対応になりますが、そのほかにも、巡回業務や、警備機器の点検業務、警備用のカードやタグなどを届ける業務、顧客との信頼関係を築くための顧客訪問業務や、新規顧客獲得のための営業活動までも機動員が行っている警備会社があります。

とくに、巡回業務などをたくさん委託されていてる場合は、深夜の巡回と警報で仮眠が取れないこともよくあります。


契約物件数と人員との関係もありむずかしい問題ではありますが、 仮眠が取れないような問題は警備会社として、今後改善していかなければならない課題でもあります。

まとめ

機械警備はキツいかと聞かれれば、体力的にはキツくないといえると思います。


しかし、いつ警報で出動しなければならないかわかりません。


常駐警備と違って、決まった時間で動くというスタイルではない場合が多いです。


仮眠中でも、食事中でも、発報したら即出動です。


機動員の仕事は、ボディブローのように徐々に身体に効いてくる仕事だと思っています。


いつ発報するかわからない仕事なので、仮眠が取れても、ちゃんと熟睡できません。


なので、明けの日には、しっかりと身体を休めて、体調管理を行わなくてはならないと思います。


なにより、機動員は自分で考えて、行動することが求められる仕事です。


現場では、だれも指示してくれません。


でも、できるようになれば楽しい仕事です。


ぜひ、挑戦してみてはいかがですか?

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